【子どもとモンゴル】2025夏 -ツアー編-

道なき道をマンダルゴビまで計1500km。写真じゃ収まりきらない大自然の旅。

広すぎるモンゴルの大地

ゴビ砂漠を訪れるにはあと2日足りなかった。毎日朝ごはんの後すぐ出発して、途中で昼ごはんを食べ、目的地に着くのは15時過ぎ。

ドライバーさんだけ超ハードスケジュールな4日間。マンダルゴビ県というゴビ砂漠の手前まで行くことがてきた。


1日目はElsen Tasarkhaiというプチ砂漠まで。ラクダに乗って、裸足で砂丘で滑り台して、歴史あるチベット仏教寺へ。

野生のリスがたくさんいて、別のツアーのガイドさんにクラッカーをもらって餌やりもできた。

ゲルに帰ってラクダの写生をしていたのは宿題の絵日記のため。

想定外のハイライトは実家


2日目はドライバーのエルガさんの実家で昼ごはん。遊牧民の暮らしを見せていただいた。ゲルは、木の枠組みの上に羊の毛、その上に布を被せてできているから暖かい。


ケージに入った生まれたての動物たちと戯れる。羊は人懐っこくてぐいぐい撫でられにくるけど、ヤギや牛は警戒心が強い、なんて動物園じゃわからなかった。

その隣には食べ終わった羊の頭蓋骨が落ちている。博物館でしか見たことない。周りの草原が人間のトイレでもあるなんて、教科書にも書いてなかった。


昼食と馬乳酒飲み放題のあとは、花崗岩の産地、Baga Gazariin Chuluuへ。モンゴルの人は石を積み上げて祈るから、そこら中キノコのようにあるニョキニョキ石が生えている。

洞窟に入って、古いお寺があった場所を見学していると、雨雲がこちらへ向かってくる。強風で砂嵐に塗れながら車に飛び乗ったら大雨。モンゴルの雨はすぐに止む。ゲルの目の前では羊の大移動が繰り広げられ、夜は星がよく見えた。

燃える夕日とドラえもん


3日目は最後の目的地、Tsagaan Suvarga (White Stupa)へ。でも仏塔はなかった。

何にもない平坦な場所かと思いきや、その先は昔海底だったという、粘土質の層でできた崖。壮大すぎて言葉でも写真でも表すには足りない。日本だったら侵入禁止だろうという粘土質ぼろぼろの崖の裂け目を降りていく。


南に来たからか夜も冷えない。今日のゲルは周りになにもないなぁなんて思っていたら、ものすごい夕日が見れた。燃えていた。最後の夜、みんなでビール飲みながらの夕日。息子は、ボルドさんが付き合ってくれるから、燃える夕日をバックにずっとドラえもんの話をしていた。計らずも、日本語のできる友達のような距離感のガイドさんが来てくれて本当にありがたかった。


4日目は450km、ひたすらウランバートルへ戻る。ど田舎にも韓国のCUというコンビニがある。CUができるまでは甘いスイーツやデザートなんてモンゴルになかったらしい。それからウランバートルの渋滞は、日本から安い中古のプリウスが入ってきたせいだって。

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