3泊4日の旅中に、マンダルゴビ出身の運転手さんとガイドさんに教えてもらった、モンゴルの動物と暮らしについてのメモ。
野生の馬はいない。
モンゴルの人口は300万人で、その半分はウランバートルにいる。対して家畜は7000万頭。
モンゴルには、野生の馬、羊、ヤギ、牛、ラクダはいないらしい。全て飼い主がいて、左の尻にそれぞれの家のマークがついている。

車窓から眺めていて面白かったのは、水飲みに行ったり、別の草場に行ったり結構な距離を移動するのだけど集団行動を乱すやつがいないこと。

“遊牧民“の暮らし
日が暮れると牛は自ら家に帰り、羊やヤギは人間が迎えに行く。放牧したあと、毎日数を数える。ひと家族で2千頭くらい飼っているから、数えるだけで骨が折れる作業だろう。

夏は羊を食べ、冬はパワーが必要だから大きな牛を食べる。老いた家畜を殺して食べるが、病気や事故で死んだものは食べない。


家畜の糞は燃料になり、尿は薬になる。スーパーの人間用トイレの匂い消しにも家畜の糞のお香が炊かれていたのには笑ってしまった。もちろん遊牧民のトイレは草っぱら。

牛の乳はバター、馬の乳は馬乳酒、羊の乳はヨーグルトにする。期待して行った馬乳酒はなんと、アルコール度数ゼロだった。家の子どもたちが馬乳酒をつぐ役割。みながぶがぶ飲む。

厳しい冬
冬にはマイナス35℃になり、家畜の1/3が死んでしまう厳しい世界。冬を迎える前は家畜の防寒具を作るのに最も忙しい時期。だが、羊の毛は一頭分で4万円くらい、ヤギの毛はカシミヤになるからもっと高く売れる。老いた羊やヤギも食肉用として売る。ウランバートルで働く人よりも、遊牧民の方がお金持ちと言われているのだそうだ。



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